2019年4月22日(月)
【2019年４月の旅 鹿児島の旅①】
薩摩の殿様と姫君が愛した島津家の庭園、それが「仙巌園」。島津家の別邸で日本を代表する大名庭園で、桜島を望む雄大な庭園に加え、殿様が暮らした御殿がある。隣接地には、島津家に関する史料を展示する博物館「尚古集成館」や、薩摩切子の製造を見学できる工場もある。
仙巌園は1658年、19代光久によって築かれた島津家別邸。錦江湾や桜島を取り入れた雄大な景色が美しく、迎賓館としての役割も果たしている。日本の近代化をリードした場所でもあり、2015年に世界文化遺産の構成資産に登録された。
庭園の見所として、まず目にするのが反射炉跡。28代斉彬がオランダの書物をもとに造らせた、鉄を溶かして鋳型に流し、大砲の砲身を作るための施設。現在は基礎部分の重厚な石組が見ることができる。
去年の大河ドラマ「西郷どん」の撮影場所にもなった明治時代に朱塗りされた錫門。管理するために漢方医たちが毎日手入れをしていたとか。屋根を鹿児島の特産である錫で葺いた、かつての正門。
宮崎あおい主演の大河ドラマ「篤姫」の撮影が行われたのが正門。1895年に、29代忠義が鹿児島の大工に命じて建てさせた。磯の裏山の楠を利用し、島津家の家紋である丸十紋と桐紋が掘り込まれている。忠義はさらに獅子乗大石灯篭と呼ばれる大きな灯籠も造らせた。獅子は飛獅子といい、桜島の方向を向いているのが特徴。
江南竹林、千尋巌、猫神、鶴灯篭、曲水の庭さらには斉彬と勝海舟が階段を行った望嶽楼など、50000平方メートルの敷地面積をほこる仙巌園には、歴史、文化、自然など見所がたくさん点在しているよ。青空と庭園の緑と桜島。晴れた日は最高！雨の日の緑の木々が濡れた庭園もこれまたひと味違って良いと思うよ(笑)
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