novel

+穏やかな日(中七:甘め)/ヘヴン+
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日曜日のある晴れた午後、中嶋は昨晩から居座っている訪問者に出すためのコーヒーを煎れる。普段ならそんな事はしないが、何故か今日は気分が良かった。二つのカップに暖かい液体を注ぎ入れ、それを手に訪問者の待つ部屋へと足を運んだ。
「臣、砂糖とミルクは自分で入れろ。」
「ええ・・・」
中嶋の方を振り返る事もせずに応える七条に、訝しげな表情を浮かべながら手に持っていたカップを七条の目の前に置いた。
「何をしているんだ?」
つい先程まではソファーの上でくつろいでいたはずの七条は、ソファーから下り直接カーペットの上に腰を下ろすと、目の前にある低いテーブルの上に何やら本を広げ、勉強しているかのようになっていた。中嶋がテーブルにカップを置く瞬間、広げていた本を少しだけずらしたが、視線は本に向けたままだった。チラッと見た瞬間、教科書でない事は直ぐに分かった。クロスワードのようなものが載っているのが見えそんなものに興味のない中嶋は、七条の体を足の間に入れソファーに腰を下ろす。



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