novel

+A meaning of a name(外人X大学生)/オリジナル+
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「トワ」
名古屋での宿泊ホテルにチェックインして、一息ついたところでアレックスに呼ばれ、永遠はゆっくりと近づいた。
「何かあった?」
窓際のソファーに座っているアレックスの隣に寄り添うようにして座る。
こうやってアレックスの側にいられるのもあと僅かな時間しかない。
本当なら一緒の部屋に泊まれるはずなどないのに、アレックスが自分の友達だからと、プロモーターを説得してくれたのだ。
他のローディや日本のスタッフの手前、遠慮しなくてはいけないと思いつつも、一緒にいられる時間が
限られているのが分かっているから、どうしてもそうする事が出来ずに、アレックスの好意に甘えてしまっている。
もしかしたら仲の良いスタッフは、二人の関係に気づいているかもしれないが、仮にそうだとしても
アレックスと一緒の時間を一秒でも多く、そして一秒も無駄にしたくなかった。
その気持ちはアレックスも一緒だったようで、出来るだけ永遠と一緒の時間を作ってくれた。
「この前のこれ」
隣に座った永遠に差し出されたのはペーパーナプキンで、皺になったそれを受け取った永遠は、
そこに書かれた文字を見て微笑んだ。
「この前カフェで書いたやつだ」
アレックスが手渡してくれたのは、数日前にハードロックカフェで永遠自らが、
自分と大樹の名前を書いたペーパーナプキンだった。

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