novel

+KISS...ver.中七+
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「ん・・・っ・・・」
ここがどこかとか、今がいつなのか、そんな事は全く関係なくましてや七条の意思など全くの無視で、ただ自分の意思のみで、
所構わず迫ってくる中嶋。欲求不満と言う訳でもなく、いつだって強引で言葉で言い表せば自分勝手と言う言葉が一番しっくり来ると思う。しかしそんな中嶋を受け入れる事に、いつしか慣れてしまった。こんなにも激しく想いをぶつけられ、求められた事は過去の記憶にはなく戸惑いも徐々に消えていき、そんな中嶋に七条は答え始めていた。
「ぁ・・・ん・・・っ・・・」
貪るようなキスをされ、苦しくて両手で胸を押し返そうとすると、その両手首を掴み壁に強く押し付けられる。そしてその行動を非難するように、更に深く口づけられ口腔を犯される。絡み付く舌を吸い上げられ、甘噛みされると背筋を這い上がる痺れ。
「はぁ・・・ぁ・・・」
首を仰け反らせ喘ぐように息を吸い込むと、その喉元に鈍い痛みが走る。
それさえもが七条の中で燻りはじめていた炎を煽り、我慢しきれずに自らキスを仕掛け、積極的に舌を絡め取る。これがいつもの手だと分かっているのに、それに乗ってしまうのはもう既に自分の中に入り込んでくる中嶋を許しているから。
「臣」
耳許で甘く囁かれる自分の名を聞きながら、七条は体を擦り寄せるように抱きついた腕に力を込めた。

fin

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