novel

+KISS...ver.成七+
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「ねぇ、七条は俺のどこが好き?」
触れ合うだけのキスをして成瀬が聞く。「成瀬君。そう言うあなたは僕のどこが気に入ってこんな事をしようとしているのですか?」
「質問を質問で返すのは卑怯だと思うけどね。」
そう言いながらまたキスを繰り返す。
「いきなりそう言う質問をするあなたも、僕は卑怯だと思います。」
ベッドの上に押し倒された七条が、自分を見下ろしている成瀬に微笑みながら応える。
「はぁ・・・分かったよ。俺は七条の事気に入ってるんじゃなくて好きだからこういう事をしようとしている。分かってもらえた?」
「ええ、もちろんです。」
「じゃぁ七条は?」
「僕もです。僕も成瀬君とこういう事をしたいと思ったからです。」
「それって、俺の事を好きって事?」
「それ以外に何か?」
「いいえ、それで充分です。」
成瀬はおどけたように両手をあげて、降参のポーズをしながら微笑む。そして再び七条の唇を啄むようにキスをすると、それまでされるがままだった七条が応えるように成瀬の背に腕を回した。それに気をよくした成瀬は七条に覆い被さり、二人は微笑みながら何度も啄むようなキスを繰り返し、ベッドの上でいつまでも戯れていた。

fin

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