novel

+KISS...Ver.理事長七(腹黒理事長X中学生臣)+
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「やぁ、よく来てくれたね。七条君。その辺に適当に座って・・・」
理事長である鈴菱和希がにこやかに声を掛けたが、七条は睨み付けるように立ったままで動かない。
「どうしたんだい、そんな怖い顔をして」
七条の言わんとする事は分かったが、和希はあえて知らないふりでゆっくりと側へ歩み寄る。
「郁は関係ない」
やっと開いた口から出たのはそんな言葉で、和希は少々残念に思う。
「分かっているよ。でもそうでも言わないと君は会いに来てくれなかっただろ?」
「そうまでして僕に何の用ですか?」
「う〜ん・・・口では言えない事・・・かな?」
少しだけ考える素振りを見せたが、面白そうな表情で言う和希に、七条は自分がからかわれているのだと感じ、益々不愉快になった。
「からかうのはやめて下さい。帰りたいんです。用があるのなら早く言って下さい」
「何故?早く帰って何をする?西園寺君の所へ行くのかな?」
「あなたには関係のない事です」
「困ったな、それが大ありなんだよ」
そう言うが早いか、和希は七条の腰を引き寄せた。
「なっ・・・」
驚いた表情の七条を見つめ、和希はゆっくりと口づけた。
「んっ・・・」
驚いて逃げまどう舌先を追いかけ、和希は自分のそれを絡みつけ、充分に堪能してから、漸く離れた。その瞬間飛んできた手を押さえ、和希は唇が付きそうなほど近くで囁いた。
「乱暴は辞めてくれないか?これでも真剣に君の事を口説きたいと思ってる」
「冗談はやめて下さい」
「冗談ではないよ。でも来週から君がこの学校へ来るのが楽しみだな。七条君。楽しい学園生活になりそうだね」
和希の腕を振り払い、七条が部屋を出て行こうとする。その後ろ姿に、和希は楽しげに声を掛けた。
「今度はもっとゆっくり楽しもう」

fin

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